エスノス 部族カード:フェアリー 日本語版 ルール詳細ページ

この度は、「エスノス 部族カード:フェアリー 日本語版」をお買い上げいただき、
あるいはご興味を持っていただき、ありがとうございます。

同商品にはルールを説明したカードも付属しておりますが、スペースの制約上書ききれないことも多く、
またトリッキーな能力故にいくつか例外的な処理や特殊なケースが存在します。
このページでは、詳細なルールやプレイの例について、紹介させていただきます。

 

エラッタ情報(2019.8.5. 追記)

フェアリーの部族カード(青)×2枚
誤:スクラトン → 正:ストラトン

お詫びして訂正致します。大変申し訳ございません。
また、原価の都合上、再印刷・交換等の対応が不可能な状況です。重ねてお詫び申し上げます。
今後の再発防止に努めて参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
取り急ぎ、シールシート等に印刷可能な、国名部分の差し替えファイルを作成致しております。
ご確認いただけますと幸いです。

修正ファイル

また、生産工場より、部族カード背面の色について、
基本セットに収録のものとは色合いが完全には一致しない場合がある、との旨連絡を受けております。
どうか上記お含みおきの上、ご購入をご検討いただけますと幸いです。

 

目次
1.内容物
2.ゲームの準備時
3.基本的な扱い
4.フェアリーをリーダーとする部隊の編成
5.時代終了時の処理
6.特殊なケース(特にフェアリーとジャイアントの両方がゲームに登場している場合)
7.翻訳スタッフより
8.商品情報

 


1.内容物

フェアリーの部族カード 12枚(各王国のものが2枚ずつ)
フェアリーのセットアップカード 1枚
ルールカード 1枚

 

2.ゲームの準備時

フェアリーは、他の部族と同様に、
1回のゲームに採用する6つの部族(2~3人プレイ時には5つの部族)の1つとして扱います。

フェアリーを使用する場合、フェアリーのすべての部族カードを、
使用する他の部族のすべての部族カードとシャッフルし、協力者カードの山を作ります。
また、フェアリーも含めた13の部族から使用する部族をランダムに選択したい場合は、
フェアリーのセットアップカードを、他の部族のすべてのセットアップカードとシャッフルし、
そこから6枚(2~3人プレイ時には5枚)をランダムに引きます。

 

3.基本的な扱い

フェアリーの協力者カードの取り扱いは、基本的には他の部族の協力者カードと変わりません。
プレイヤーはフェアリーの協力者カードを、
通常通り「協力者を募る」のアクションで場から引いたり、
「部隊を編成する」で部隊の一部やリーダーとして出すことができます。

 

4.フェアリーをリーダーとする部隊の編成

フェアリーの能力は、

この部隊を自分の前に置かずに、他のプレイヤーの、大きさがX以下の部隊1つと交換してもよい。
その場合、交換した部隊を即座に自分の前に編成する。

です。
フェアリーをリーダーとする部隊を編成した際の流れを以下に示します。

 

①フェアリーの能力を使用するかを決める

フェアリーをリーダーとする部隊を編成した場合、フェアリーの能力を使用するか、使用しないかを選択します。

フェアリーの能力を使用する場合は、その部隊は自分の手元へと配置せず、
また、その部隊によって支配マーカーが置かれることもありません。

そのまま②に進んでください。

フェアリーの能力を使用しない場合は、その部隊をそのまま自分の手元へと置き、
他の部族をリーダーとする部隊を編成した際と同様に、
(可能であれば)リーダーであるフェアリーの属する王国に、自分の支配マーカー1個を置きます。
フェアリーの能力を使用しない場合は、②以降の処理は行わず、
手札の残りのカードを場へと戻して、手番を終了します。

例:ジョン(黄色のプレイヤー)は、青の協力者カード3枚からなる部隊を編成することにしました。
この際、フェアリーをリーダーとすることにしました。

ジョンはフェアリーの能力を使用することを選択しました。
ジョンはこの部隊を自分の手元へと配置することはできず、この部隊による支配マーカーの配置も行いません。
もしジョンがフェアリーの能力を使用しないことを選択していた場合、この部隊はジョンの手元に置かれます。
ジョンは、可能であれば支配マーカーを配置し、手札の残りのカードを場へと戻して、手番を終了します。

 

②能力の対象となる、他プレイヤーの部隊を選ぶ

今回編成した部隊の大きさ(X=その部隊に含まれる協力者カードの合計枚数)を確認します。

その後、他プレイヤーの手元に(以前の手番で)既に編成されて置かれている部隊のうち、
大きさが今回編成した部隊と同じ、またはより小さい任意の部隊1つを選択します。

他のいずれのプレイヤーの手元にもそういった部隊がない場合は、能力を使用することができません。

例:ジョンが今回編成した、フェアリーをリーダーとする部隊の大きさは3です。
ジョンはフェアリーの能力の対象として、
メアリーの手元にある部隊(大きさ2、オレンジのウィザードがリーダー)を選択しました。

メアリーの部隊の大きさは、ジョンが今回編成した部隊の大きさ以下であるため、この選択は適正です。

 

③2つの部隊を交換する

今回編成した部隊と、②で選択した他プレイヤーの部隊を交換します。

まず、今回編成した部隊を、
②で選択した部隊を持つプレイヤー(以下、「相手プレイヤー」と呼びます)の手元に置きます。
相手プレイヤーの手元にフェアリーをリーダーとする部隊がやってきたわけですが、
相手プレイヤーはその部隊を編成したわけではないため、
その部隊によって支配マーカーを配置したり、
さらに(リーダーである)フェアリーの能力を使用したりすることはできません。

次に、手番プレイヤーは、相手プレイヤーの手元から、②で選択した部隊を取り、自分の手元へと配置します。

例:ジョンは、今回編成したフェアリーをリーダーとする部隊を、メアリーの手元へと配置します。
メアリーは、これによる支配マーカーの配置や、リーダーの能力の使用は行なえません。
ジョンは先程選択したメアリーの部隊を取り、自分の手元へと置きます

 

④やってきた部隊を、自分が手札から編成したかのように処理をする

手番プレイヤーは、③で自分の手元へと配置した部隊について、
まるで自分が手札からその部隊を編成したかのように処理をします

つまり、その部隊のリーダーカードに対応した王国へと(可能であれば)支配マーカー1個を配置し、
そのリーダーの能力を発動し、手札に残っているすべてのカードを場へと戻します。

上述の通り、この処理を行えるのは
手番プレイヤー(フェアリーをリーダーとする部隊を編成したプレイヤー)だけであり、
相手プレイヤーはこれを行うことができないことに注意してください。

また、手番プレイヤーは、③で自分の手元へと配置した部隊について、
リーダーを変更したり、分解したりすることはできず、
持ってきたそのままの形で使用しなければなりません。

例:ジョンは、先程選択したメアリーの部隊(大きさ2、オレンジのウィザードがリーダー)について、
まるでジョンが手札からそれを編成したかのように処理を行います。
ジョンはオレンジの王国(イシス)に支配マーカー1個を持っています。
今回手元に配置した部隊の大きさは2のため、
ジョンはイシスへと自分の支配マーカー1個を配置することができます。
その後、ジョンは手札に残っているすべてのカードを場へと戻し、
今回手元に配置した部隊のリーダーであるウィザードの能力によって、山札から2枚のカードを引きました。
これで、ジョンの手番は終了です。

 

5.時代終了時の処理

時代の終了時、フェアリーをリーダーとする部隊が自分の手元にあれば、
プレイヤーは通常通りに、その大きさに基づく栄光点を獲得します。

フェアリーをリーダーとする部隊が栄光点をもたらすのは、
あくまで手元にその部隊を置いているプレイヤーであることに注意してください。
誰が手札からそれを編成したかは関係ありません。

例:時代終了時、メアリーの手元には、先程ジョンが手札から編成し、
能力によってメアリーの手元にやってきた部隊(大きさ3、青のフェアリーがリーダー)があります。

メアリーは他の部隊と同様に、この部隊からも大きさによる栄光点(大きさ3のため3栄光点)を獲得します。

 

6.特殊なケース

①フェアリーをリーダーとする部隊と、ジャイアントをリーダーとする部隊を交換する場合

フェアリーの効果によって、自分の手元にジャイアントをリーダーとする部隊を持ってくる際、
もしその部隊がジャイアントトークンを持っていれば、
ジャイアントトークンを一度メインボードの隣へと戻した上で、
交換した部隊を自分の手元へと置くことで、
手番プレイヤーがジャイアントトークンを獲得できるかどうかの判定を行います。

A.その部隊が、ジャイアントをリーダーとする最大の部隊でない場合
手番プレイヤーは当然ジャイアントトークンを獲得することはできません。

例:マイケルは、フェアリーをリーダーとする大きさ3の部隊を編成し、
リサの手元にある大きさ3の部隊(ジャイアントがリーダー)と交換することを選びました。

ジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊は、
ジョンが持つ大きさ4の部隊です(=その部隊がジャイアントトークンを持っていることになります)。

マイケルは、交換したジャイアントがリーダーの大きさ3の部隊を、自分の手元へと置きますが、
これはジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊ではないため、
ジャイアントトークンを獲得することができません。

 

B.その部隊が、ジャイアントをリーダーとする単独で最大の部隊である場合
手番プレイヤーは当然ジャイアントトークンを獲得します。

例:マイケルは、フェアリーをリーダーとする大きさ3の部隊を編成し、
リサの手元にある大きさ3の部隊(ジャイアントがリーダー)と交換することを選びました。

その部隊は、ジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊であり、
ジャイアントトークンを持っています。

マイケルは、その部隊を、リサの手元から取りました。
この時点で、その部隊が持っていたジャイアントトークンは、
持ち主(正確には持っている部隊)が居なくなり、一度メインボードの隣へと戻されます。
その後、マイケルはその部隊を自分の手元へと置きました。
ジャイアントの能力が発動し、ジャイアントトークン獲得の判定を行います。
その部隊は、ジャイアントをリーダーとする最大の部隊であるため、ジャイアントトークンを獲得します。

 

C.その部隊が、ジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊であるが、
 同じ大きさのジャイアントをリーダーとする部隊が別にあり、
 そちらの部隊がジャイアントトークンを所持している場合
手番プレイヤーはジャイアントトークンを獲得することができません。

例:マイケルは、フェアリーをリーダーとする大きさ3の部隊を編成し、
リサの手元にある大きさ3の部隊(ジャイアントがリーダー)と交換することを選びました。

その部隊は、ジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊でしたが、
ジョンも同じくジャイアントをリーダーとする大きさ3の部隊を持っており、
ジャイアントトークンはジョンの前にある部隊が持っていました。

マイケルは、リサの手元からジャイアントをリーダーとする部隊を取りました。
ジャイアントトークンは、変わらずジョンの手元にある部隊が持ったままです。
その後、マイケルは取った部隊を自分の手元へと置きました。
ジャイアントの能力が発動し、ジャイアントトークン獲得の判定を行います。
その部隊は、それが置かれる時点でジャイアントをリーダーとする最大の部隊である、
ジョンの手元にある部隊よりも大きくない(同じ大きさである)ため、
ジャイアントトークンを獲得することができません。

 

D.その部隊が、ジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊であり、
 ジャイアントトークンを所持しているが、
 同じ大きさのジャイアントをリーダーとする部隊が別にある場合
手番プレイヤーはジャイアントトークンを獲得することはできず、
ジャイアントトークンはメインボードの隣へと戻されます
(いずれのプレイヤーも獲得していない状態になります)。

例:マイケルは、フェアリーをリーダーとする大きさ3の部隊を編成し、
リサの手元にある大きさ3の部隊(ジャイアントがリーダー)と交換することを選びました。

その部隊は、ジャイアントをリーダーとする部隊の中で最大の部隊であり、
ジャイアントトークンを持っていましたが、
ジョンも同じくジャイアントをリーダーとする大きさ3の部隊を持っていました。

マイケルは、リサの手元からジャイアントをリーダーとする部隊を取りました。
この時点で、その部隊が持っていたジャイアントトークンは、
持ち主(正確には持っている部隊)が居なくなり、一度メインボードの隣へと戻されます。
その後、マイケルは取った部隊を自分の手元へと置きました。
ジャイアントの能力が発動し、ジャイアントトークン獲得の判定を行います。
その部隊は、それが置かれる時点でジャイアントをリーダーとする最大の部隊である、
ジョンの手元にある部隊よりも大きくない(同じ大きさである)ため、
ジャイアントトークンを獲得することができません。
ジャイアントトークンは、メインボードの隣に置かれたままになり、
持ち主(正確には持っている部隊)が居なくなったままの状態になります。
以降、いずれかのプレイヤーは、大きさが4以上のジャイアントをリーダーとする部隊を編成した場合、
その部隊がジャイアントトークンを獲得します。

 

②フェアリーをリーダーとする部隊と、他のフェアリーをリーダーとする部隊を交換する場合

フェアリーの効果によって、自分の手元に他のフェアリーをリーダーとする部隊を持ってくる際、
持ってきた方のフェアリーの能力を使用するか使用しないかを選択し、
上記「4.フェアリーをリーダーとする部隊の編成」の手順で処理をします。

例:マイケルは、フェアリーをリーダーとする大きさ3の部隊を編成し、
リサの手元にある大きさ3の部隊(フェアリーがリーダー)と交換することを選びました。

マイケルはその部隊をリサの手元から取ります。
そのリーダーはフェアリーであるので、マイケルはそれを今手元から編成したかのように、
フェアリーの能力を使用するか、使用しないかを選択しなければなりません。
マイケルは能力を使用しないことを選び、その部隊を自分の手元へと置き、支配マーカーの配置を行いました。
マイケルが能力の使用を選択するならば、その部隊はマイケルの手元へと置かれず、
さらに大きさが3以下の別の部隊と交換されることになります。

 

7.翻訳スタッフより

エスノスの地に、フェアリーが遊びにやって来ました。
あちらこちらの勢力に顔を出し、引っ掻き回していくフェアリーですが、
「エスノス」のプレイ感も大きく変えてくれます。

フェアリーが導入されることによる最も大きな楽しみは、
編成済みの部隊が、その時代中に再び脚光を浴びるようになることです。
競争が激しい国の色を持ち、強力な能力を持つ部族がリーダーを務める部隊は、
時代中に複数人のプレイヤーによって使い回されることになります。
他にも、フェアリーとスケルトンを一緒に採用してみるのもおすすめです。
面白い光景が見られるかも知れません。

また、より多くのお客様にフェアリーの能力をお楽しみいただけるように、
カード裏面は(基本セット、フェアリー共に)原語版のままから編集しておりません。
「エスノス」の原語版をお持ちの方も、ご購入をご検討いただけますと幸いです。

さて、フェアリーはユニークでトリッキーな能力を持ちますが、その分例外的な処理も多く、
原文ルールだけでは私達も解釈に困るようなケースがいくつかありました。
そのため、CMON社とメールのやり取りを行い、このページを作成しました。
このページに載っている点、または載っていない点でご不明な点がございましたら、
shop@kenbill.com までメールにてご連絡をいただけますと幸いです。
必要があれば、追記や修正を行っていきたいと思います。

株式会社ケンビル 翻訳スタッフ一同

 

8.商品情報

エスノス 部族カード:フェアリー  日本語版
希望小売価格:500円+税
発売日:2019年8月5日
JAN:4573346505066

※当商品は、単体ではプレイできません。
プレイには「エスノス 日本語版」が必要です。

ゲームデザイン:Paolo Mori
アート:John Howe
原題:Ethnos: Promo Tribe – Fairies
日本語版発売元:株式会社ケンビル

販売ページ: http://kenbill.com/?pid=144574159 (kenbill.com)

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