こんにちは!ケンビルです!
先日、
◆西フランク王国の子爵 日本語版
◆西フランク王国:年代記 日本語版
◆パーフェクト・モーメント 日本語版
◆パーフェクト・モーメント 5~6人用拡張セット 日本語版
◆パーフェクト・モーメント 銀幕のスター達拡張セット 日本語版
◆パーフェクト・モーメント アクリルミニチュアセット(2人分)
◆Lions of Lydia 和訳付き輸入版
について予約受付を開始いたしました。大量!
既にたくさんのご予約をいただいておりまして、大変嬉しく思っております。
ありがとうございます。
本日は、そのうち「パーフェクト・モーメント」シリーズのことをもっと皆様に知っていただきたい!ということで、
・どんなゲームなのか
・どんなところが面白いのか
・それぞれの拡張で何がどうなるのか
について、しっかりどっかりご紹介していきたいと思います!
ご予約やご購入の参考にしていただけますと幸いです。
パーフェクト・モーメント 日本語版
希望小売価格:5,600円+税
一般発売日:2021年4月2日
プレイ人数:2~4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
ゲームデザイン:Anthony Nouveau
原題:Der Perfekte Moment
「パーフェクト・モーメント」は、ドイツのパブリッシャーであるCorax Gamesとケンビルが初めて手を組むことになった作品であり、またデザイナーのAnthony Nouveau氏にとってのデビュー作となります。
・そのパブリッシャーとのお仕事経験がない
・デザイナーの実績や認知度がない
・タイトルそのものの認知度がない
と「3ない」状態での滑り出し。
それでも今作の日本語版のリリースに至ったのは、唯一「このゲームは市場で広く受け入れられるはず」という確信だけが「あった」からなんだな!これ思いついたから絶対書きたかった。
Corax GamesにとってもAnthony Nouveau氏にとってもケンビルにとっても勝負作となった「パーフェクト・モーメント」、早速内容ご紹介していきましょう!
宴もたけなわ、楽しかったパーティの締めくくりに皆で記念写真タイムだ。
というわけで、各自にパーティのゲスト14名分のミニチュアが配られており、衝立の内側でそれらを並べて、スマートフォンで写真を撮ろうねというのが、この「パーフェクト・モーメント」の概要となります。
と、ここだけ聞くと
「あーはいはい、スマホで写真撮って得点計算とかするゲームね。たまにあるタイプのやつじゃん」
といった感想をお持ちになる方も多いかと思いますが……
ちょっと!ちょっと待って!
第一印象だけで線を引かないで!
「パーフェクト・モーメント」のミソは!
写真撮影そのものではなく!
14名のゲストそれぞれがどこで!誰と!どのように写真に写りたがっているか!
ここにあるのです!
衝立やテーブル、床、装飾物一式、そしてゲストのミニチュア14体のセット!可愛いね!
これは各プレイヤーに1組ずつ配られるぞ。
その他にVIPカードというカードも1枚ずつ配られます。使い方は後述。
それ以外に、全プレイヤー共通で使うものとして、各ゲストの顔が描かれた封筒が1通ずつ。計14枚。
セットアップ時には、各封筒に「最前列で写りたい」だの「あの人の隣がいい」だのが書かれた希望カードを3枚ずつランダムに入れておきます。
例えばこの男性の封筒にこんなカードが入っていたなら、この男性はこんな感じで写真に写りたがっていますよ~~ということを指します。
ゲーム終了時にはすべての封筒を開け、自分のミニチュアセットや撮った写真でそのゲストの希望を3枚中何枚満たすことができたかによって勝利点が得られます。
んで合計勝利点が最も高いプレイヤーの勝利。
なんとなくゲームの雰囲気見えてきましたかね。
これも使い方は後述するとしましょう。
一番最近自撮りをしたプレイヤーがスタートプレイヤーカードを受け取ってゲームスタート!
スタートプレイヤーカードはサマリーも兼ねているので、せっかくなのでこれでラウンドの流れを確認していきましょうか。
①すべてのプレイヤーは自分の持つ封筒を開け、ゲストを自由に配置する
ゲーム開始時には、プレイ人数に応じて各自に2~5通の封筒が配られています。
それらを開封して中の希望カードをチェック、可能な限り多くの希望を叶えてあげられるように、ミニチュアを自由に配置しましょう!
…と簡単に書いていますが、まあなかなか大変なわけですよ。
ふんふん、「テーブルの側」がよくて、「最前列」がよくて、「黄色いお姉さんの隣」がいいのね。
黄色いお姉さんも近くに仮置きしてみましょうかね。これで少年の希望はすべて叶えられている状態。
このゲームは最後の写真撮影の直前までミニチュアの並べ直しが自由に可能なので、少年の位置も黄色いお姉さんの位置もまだフィックスではないです。
また、黄色いお姉さんはどんな感じで写真に写りたがっているか、この時点ではまだ分からないというのが1つポイントですね。
この女性、スタッフ内ではおばあさん派と少女派で意見が割れてるのですが、皆さんはどちら派ですか。
中の希望カードを見てみると…
なんだこいつ
人間は複雑な生き物ですから、自分の中に矛盾する感情を持て余していることも珍しくはないかと思います。
「寂しい…大丈夫…寂しい」的なね(違う)
「大キライ 大キライ 大キライ 大スキ Ah」的なね(違う)
どうやらこのパーティにも、少し思うところがあるゲストが参加しているようで…
こういったゲストに関しては、3つすべての希望を叶えてあげることは物理的に不可能となり、まあ部分的にでも叶えてあげようねって話になります。
まあ反対に言えば先程の女性、どこに置いてても必ず希望が1つだけ満たされるわけで。
あー「パーフェクト・モーメント」アレですね。人生ですね(違う)
あとは、このゲストの希望は3つとも叶えられそう!って封筒には、こっそりVIPカードを入れておきましょう。
ゲーム開始時に1人1枚ずつだけ配られているVIPカード。
これが入っている封筒は、点数計算で得られる点数が倍になります。
自分だけのVIPを作ってライバル達に差をつけろ!
全員が配られたすべての封筒を開けて見て、好きなだけミニチュアを配置し終えたら次のステップに行きましょう。
②交換カードの山の一番上のカードを公開し、読み上げる
このゲーム、14通の封筒が存在するわけですが、今のところ最初に配られている数通しか見ることができていませんよね。
じゃあ残りの封筒どうやって見んのよって話になるのですが、様々な方法を使って他プレイヤーと交換していくことになります。
プレイ人数に対応した交換カードが用意されており、ゲーム開始時にその中からランダムに6枚用意。
1ラウンドに1枚ずつ使っていく感じです。
③すべてのプレイヤーは交換カードの指示に従う
自分の持つ封筒から2通を選んで、1通を右隣に、1通を左隣に渡すよ~ってやつですね。
・VIPカードを入れた封筒は高得点のタネなので渡したくない!
・先程の矛盾した女性の封筒は点数低いから渡してもいい!
みたいな話はありますよね。
他にも、この交換カードが引かれたのが3ラウンド目だったり4ラウンド目だったりしたなら、「右隣の人、もうこの封筒見てるはずなんだよな。この封筒渡したろ」みたいなことができちゃうわけですね。イジワル!
こうやって封筒=情報を上手いこと自分が利するようにやり取りしていくハグル的な楽しさが、「パーフェクト・モーメント」の1つのイケイケポイントです。
あとアレですね、実は14通の封筒のうち何通かは、ゲーム開始時にプレイヤーには配られずテーブル中央に置かれています。
交換カードの中には、そういったテーブル中央の封筒に干渉するようなものも。
じゃあテーブル中央から2通を選んで全員で見ましょうね、ってことになるのですが…
このゲームでは「①すべてのプレイヤーは自分の持つ封筒を開け、ゲストを自由に配置する」以外のステップでは、自分のミニチュアに触れることが一切許されません。
テーブル中央の封筒を開けて、「このワンちゃんはこんな感じで写りたいのか~~」って情報を得ても、それを元にミニチュアを配置することはこの時点では叶わないんですね。
ならばどうすればいいのか。
次の「①すべてのプレイヤーは自分の持つ封筒を開け、ゲストを自由に配置する」まで情報を覚えておくしかありません。
そんぐらい覚えるの余裕っしょ~~って思うじゃないですか!
でもいざ次の「①すべてのプレイヤーは自分の持つ封筒を開け、ゲストを自由に配置する」ステップになるとみんな「えっと……」みたいな顔してるんですよ。
そんなとき思うんですよね、「今ボードゲーマーとして”パーフェクト”な時間過ごしてんな」、って。
交換カードの指示に従って交換を終えたら、
④使用した交換カードを捨て札にし、このサマリーカードを左隣のプレイヤーに渡す
んで1ラウンド終了。
スタートプレイヤー概念必要でした???ってなるんですけど、たまに手番順でどうこうするタイプの交換カードがあったりします。
で、再び①すべてのプレイヤーは自分の持つ封筒を開け、ゲストを自由に配置する
先程見た中央の封筒の情報も、ここでミニチュアに反映させることができます(そして「えっと……」ってなります)。
他にも、新たに手に入れた封筒も自由に開けて、ミニチュアを配置していくことになります。
ここで愉快な例。先程の交換で黄色いお姉さんの封筒を新しくゲットしたとしましょう。
内容を確認して、黄色いお姉さんのミニチュアを置いてみるか~~……ってアレ?
もう黄色いお姉さん置いとるやんけ♨
なんで置いてるんだっけ?ってなったそこのあなたのために、数分前のこのシーンをプレイバックしてみましょう。
例えばこの少年の封筒を開けてみると…
ふんふん、「テーブルの側」がよくて、「最前列」がよくて、「黄色いお姉さんの隣」がいいのね。
というわけでこの辺に置いてみて……
黄色いお姉さんも近くに仮置きしてみましょうかね。これで少年の希望はすべて叶えられている状態。
そう、少年が側にいたがったからなんですよね。
ところが、もし先程の交換で少年の封筒を他プレイヤーに渡してしまっていたとしたら…?
黄色いお姉さんが既に配置されている理由を、この段階では知ることができなくなります。
あちこちから飛び交う「お前誰だ……」「この人誰のバーターなんだっけ……」の声!
ゲラゲラ笑いながら頭を抱えるこの感覚!
そんなとき思うんですよね、「何が”3ない”だよ。ここにはすべてが”ある”じゃないか」、って。
写真撮影の直前にも、ミニチュアを触ったりその時点で持っている封筒の中を確認したりする時間が設けられます。
んでスマートフォンでパシャリ。
「撮影はこのゲームにおける副次的な要素でしかない」みたいな話をしましたが、やっぱり映えてるもんは映えてるので、ついついSNSに上げたくなっちゃうわね。
全員が写真を撮り終えたら、すべての封筒を1通ずつ開けて得点計算!
より多くの希望が叶えられていれば、より多くの得点が入ります。
しかし、衝立の内側に置かれているものの、希望が1つも叶えられていないゲストについては減点対象に。
反対に、写真撮影時には「このミニチュアは敢えて衝立の内側に配置しない」という選択をすることもできて、この場合そのゲストからは得点も減点もないよ~ってことになります。配置悩む。
VIPカードが入っている封筒については、得点も失点も2倍で計算します。怖いね。
合計の勝利点が最も高いプレイヤーが、”奇跡の1枚(パーフェクト・モーメント)”の撮影に成功したってことで勝者となります。
巡り巡る情報!全然信用ならない自分の記憶!そして可愛い写真!
取っつきやすく面白い要素を詰め込んだ結果、どこにでも誰にでも出しやすいタイトルに仕上がっているんじゃなかろうかと思います。
完全新感覚のパーティゲーム、是非皆さんも体験してみてください。
ゲームに慣れてきた方のために、交換カードの一部をオークションカードと差し替え、テーブルの上の装飾をお金代わりに使って封筒や情報を競り合うというヤバいヴァリアントルールも収録されています。
この場合、ゲーム終了時に余った装飾は2個で1勝利点になるぞ。
ゲーマー感が急にグッと醸されてめちゃくちゃいい感じなのでこちらも是非に。
と、ここまでが基本セット(2~4人用、5,600円+税)のお話。
ここからは別売りの拡張類についてご紹介させてください!
パーフェクト・モーメント 5~6人プレイ用拡張セット 日本語版
希望小売価格:2,800円+税
一般発売日:2021年4月2日
プレイ人数:2~6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
ゲームデザイン:Anthony Nouveau
原題:Der Perfekte Moment: Die 5-6 Spieler Erweiterung
「パーフェクト・モーメント 5~6人用拡張セット 日本語版」予約ページ
その名の通り、最大4人までだったプレイ人数を6人まで拡大する拡張セットです。
パーティは大人数の方がいいわよね!
衝立、床、装飾、ミニチュア14体、VIPカードのセットが追加で2人分入っている他、5~6人プレイ用に調整された交換カードも収録されています。
「それだけかい!」と言われるとまあ「それだけです…」ってなっちゃうのですが、衝立の内側の背景はまさかの新規絵2種ということで、6人で遊べば6人それぞれ別の背景で写真を撮ることになるという、細やかな気配りが感じられます。
パーフェクト・モーメント 銀幕のスター達拡張セット 日本語版
希望小売価格:2,800円+税
一般発売日:2021年4月2日
プレイ人数:2~4人(5~6人拡張があれば2~6人)
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
ゲームデザイン:Anthony Nouveau
原題:Der Perfekte Moment: Die Filmstar Erweiterung
「パーフェクト・モーメント 銀幕のスター達拡張セット 日本語版」予約ページ
パーティに芸能人がお忍びでやってきた!?というテーマの拡張セットです。
まずは新規のゲスト(芸能人たち)3種類が収録。基本セットに収録の14種類のうち3種類と差し替える形で使用します。
中には、2人描かれているけど仲良しなので1人として扱うというゲストも!
「この芸能人と写真を撮りたい!」といった希望カードや、「手番プレイヤーの持つ封筒内の希望カード1枚をゴシップとして公開させる」といった交換カード等、「芸能人がパーティに参加」というテーマに沿ったような内容になっていて、ワクワク感を醸しながらプレイにヴァリエーションをもたらす素敵拡張です。
足し算の拡張ではなく差し替えの拡張なので、プレイ時間がダラッと長くなっちゃったりもしない感じ。
ミニチュアセットや交換カードも5~6人プレイに準じた個数・内容のものが収録されているため、基本セット+5~6人拡張+この拡張があれば、銀幕のスター達を5~6人でプレイすることも可能だ。
パーフェクト・モーメント アクリルミニチュアセット(2人分)
希望小売価格:1,300円+税
一般発売日:2021年4月2日
「パーフェクト・モーメント アクリルミニチュアセット(2人分)」予約ページ
んでまさかのこっち方面への展開なんですよね。
基本セットや拡張セットに収録のミニチュアは、ここまで写真を掲載してきた通り紙製ボードです。
それをアクリル製にしちゃおうねというヤバいやつ。
仕様としては、「基本+銀幕のスター達のミニチュア計17ゲスト分や装飾のアクリルが2セット(プレイヤー2人分)のみ入っている」って感じです。
なんで2セットだけやねんって感じなのですが、
・基本セット(+銀幕のスター達)をお買い上げの方は2パック(4人分)必要
・基本セット+5~6人拡張(+銀幕のスター達)をお買い上げの方は3パック(6人分)必要
という調整を可能にするためかと思います。もう親切なのか雑なのかよく分からなくなってきた。
もう1つの問題として、元のミニチュアって外周が白い枠で覆われていて、例えばこの白い枠を使って後ろに立っているゲストの顔を隠す、みたいなプレイング結構するんですよね。
でもアクリルミニチュアだとこのプレイングはできません。なんせ透明だもの。
Corax Gamesから「最高のアクリルミニチュアを作ったんだよ!!君たちも買わないか!?」とハイテンションで案内が来たとき、私達は最初にこの点をツッコんだわけですが、担当者の方曰く、
・原則として、「透明の枠部分は後ろにあるものを隠さない」というルールでプレイして欲しい
・ただプレイヤー間で合意の上で全員が同じルールで遊ぶのであれば、「透明部分はその後ろにあるものを隠す」という判定でも問題ないと思っている(見づらいだろうからオススメはしない)
・一部のプレイヤーだけがアクリルミニチュアを使用し、他のプレイヤーが元のミニチュアを使用することは、上記の理由からオススメしない。ただし、アクリルミニチュアでのプレイは難易度が上がるため、上級者へのハンデとして上手く活用してもらうのはアリだと思っている
とのことでした。もう親切なのか雑なのか(ry
プレイヤーの皆さんでしっかりと話し合った上で運用していただければと思っています。
こちらのアクリルミニチュア、諸事情ありましてケンビル直販のみ(全国のショップ様へのご案内はしない)です。
元の入荷量が少ないものを、さらに通販用・ゲムマ大阪用・ゲムマ春用と振り分けているため、通販でお出しできる個数が残り少なくなってきてしまっています。
ご入用の方は、お早めのご購入をご検討いただければと思います。
そんな「パーフェクトモーメント」シリーズは、現在ケンビルwebショップにて好評予約受付中!
3月21日(日)までのご予約で、一般発売よりちょっぴり早めにゲットできちゃう他、「パーフェクトモーメント 日本語版」(基本セット)または「西フランク王国の子爵 日本語版」を含むご注文は送料無料というキャンペーンもあるぞ!
ご予約分は3月24日(水)以降の発送予定です!
※ご予約商品と同時にご購入された商品は、ご予約商品発送時に併せて発送させていただきます。
ご予約分の発送後、3月28日(日)のゲムマ大阪でも先行販売の予定です。
通販ご予約分よりも入手が遅くなってしまう場合がありますが、その分会場では少しお安く提供予定!
事前取り置き予約も3月22日(月)以降実施予定ですが、アクリルミニチュアは個数の都合上取り置き予約を実施しない方針です…
メリット・デメリットがあって頭を悩ませてしまうことになり申し訳ないのですが、大阪ご参加の方は、ご自分にあった方法をご検討いただければと思います。
その後4月2日(金)より、ケンビルwebショップや実店舗「さいふる」、そしてアクリルミニチュア以外は全国のショップ様でもお買い求めいただけるようになる予定です。
続くコロナ禍の中で、どのショップ様も厳しい状況に立たされています。
ご贔屓のショップ様でのご購入も、是非ご検討いただければと思います。
「パーフェクト・モーメント」シリーズ、何卒よろしくお願い致します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!