こんにちは!ケンビルです!
先日、
◆ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版
◆ジェンティス 日本流通版
◆ジェンティス ミニ拡張:新たなる都市 日本流通版
◆タイニータウン 拡張:民のちから 日本語版
◆Lions of Lydia 和訳付き輸入版
について予約受付を開始いたしました。多め!
既にたくさんのご予約をいただいておりまして、大変嬉しく思っております。
ありがとうございます。
本日は、そのうち「ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版」のことをもっと皆様に知っていただきたい!ということで、
・どんなゲームなのか
・どんなところが面白いのか
について、しっかりどっかりご紹介していきたいと思います!
ご予約やご購入の参考にしていただけますと幸いです。
ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版
希望小売価格:6,800円+税
一般発売日:2021年6月4日
プレイ人数:2~4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:60分
ゲームデザイン:Jeremy Stoltzfus
原題:A War of Whipers
「ウォー・オブ・ウィスパーズ」は、「エバーデール」でお馴染みのパブリッシャー・Starling Gamesの2019年作品です。
エッセンシュピールでの商談や購入品検討のため、会場で発売・展示されるタイトルのリストをチェックしていた際、箱絵に一発で心が持っていかれたのがこのゲームと私達との出会いでした。
「なんだこの箱絵は」と。

かっこいい箱絵・オブ・ザ・イヤーじゃん。
見てくださいよこの奥行き!色合い!ね!
「ダースベ◯ダーおるやんけ」とか言ってはいけない。
その後、実際にゲームを遊んでみたところ「おいおいこれは箱絵だけのゲームじゃないぞ」という話になり。
これまた色々なご縁が重なりまして、昨年の秋頃に契約に至りました。
では早速セットアップどん!

かっこいいボード・オブ・ザ・イヤーじゃん。
世界を巡って5つの帝国による戦争が行われている、という舞台設定。
なるほどボードを見てみると、マップ内が5色に色分けされているのが分かります。
これが各帝国のゲーム開始時点での支配領域です。
ここから、各国が旗キューブ(=兵)を使ってバチバチと領域の奪い合いをしていき…
ゲーム終了時、都市アイコンが描かれている領域をより多く支配している帝国が偉いね、というエリアコントロールをやっていくゲームです。
…といった感じで説明をすると、経験則から「あーはいはい分かった分かった」となる方も多いかと思います。
「1人が1つの帝国を担当するタイプの、ライトめなウォーゲームみたいなやつでしょ?」と。
「各国がそれぞれ異なる特殊能力を持ってて、そのうち分析が進んで強い国とか弱い国とかが決まっていったりするんでしょ?」と。
ところがですね皆さん。違うんですよ。
違和感はここにありました。冒頭の商品情報。
ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版
希望小売価格:6,800円+税
一般発売日:2021年6月4日プレイ人数:2~4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:60分
いや5人でしょうがよと。
帝国が5つあるんだから、プレイ人数は2~5人であるべきでしょうがよと。
しかしこれ、ミスでもなんでもなく、プレイ最大人数は4人で合ってます。
そう、この「ウォー・オブ・ウィスパーズ」!
各プレイヤーは5つの帝国のうち1つを担当する……のではなく!
戦争を裏で糸引く『秘密結社』のうち1つを担当するのです!(どーん)
というわけで、各プレイヤーには個人ボードが1枚と、5つの帝国のイラストが1つずつ描かれた忠誠マーカー5枚が配られます。
ゲーム開始時には、マーカーを自分の個人ボード上に裏向きでランダムに配置して…
そう!これは、自分(=秘密結社)がどの帝国にどのぐらい肩入れしているのか、を表しているんですね。
もちろんこの情報、他のプレイヤーには秘密です。秘密結社なので。
上の写真の例で行けば、この秘密結社、青色の帝国にはめちゃくちゃ忠誠誓ってるんですけど、赤色・緑色・黄色と忠誠度が段々下がっていき、茶色の帝国はなんなら嫌いぐらいの勢いです。
これはそのままゲーム終了時の最終得点計算にも結びついています。
先程、
ゲーム終了時、都市アイコンが描かれている領域をより多く支配している帝国が偉いね、というエリアコントロールをやっていくゲームです。
というお話をしましたが…
この例のプレイヤーは、青色の帝国がゲーム終了時に支配している都市の数×4点がもらえるんですね。
赤色・緑色と点数は下がっていき、黄色の帝国の支配都市数は点数に関係なし。
茶色の帝国に至っては、支配都市数がそのまま減点という仕組みになっています。茶色嫌いすぎでしょ。
すべての帝国について、キューブを配置したり移動させたりする権利が与えられます。
先の例の秘密結社は、青色の帝国がたくさんの都市を支配できるように、あるいは茶色の帝国が全然都市を支配できないように、戦況を操っていきたいわけですが……
でも明らかに青色に有利な動きや茶色に不利な動きをしていたら、自分の支持がバレて、他の秘密結社に妨害食らっちゃうじゃないですか。
そこで、自分の支持を隠したまま、思うような戦況を上手いこと描いていこうねというのが、この「ウォー・オブ・ウィスパーズ」の1つの基本スタンスとなります。
では、プレイヤー達は実際どのようにして各帝国を操っていくのでしょうか。
例えば青色の帝国の領域の側には、青色の枠が4つ描かれていますね。
左から「執行官」「管理官」「元帥」「宰相」。
なんとなく想像が付くかとは思いますが、まあワーカープレイスメントみたいなことをやっていって、青色の枠に自分のワーカーを配置すれば、自分が青色の帝国に成り代わってアクションができますよ、という寸法。
もっと言えばこのボードの外周、ラウンドの流れを時計回りに表したものでもあるんですよね。サマリー要らずじゃん。
デザイン性と実益を兼ねたボードで素敵。
「スタート」、と書かれたマスからなぞっていくと、最初に青色の帝国についてのアクションがバーっとすべて解決され、同様に赤色→緑色→黄色→茶色の順で処理を行っていくのがお分かりいただけるかなと思います。
じゃあいつワーカーを置くんですかって話が、「スタート」の直後にある「使者配備フェイズ」です。
手番が来たら、自分の使者トークン(=ワーカー)1枚をボード上の任意の枠に置く。
これを2周、つまり全員が2枚ずつ(2人プレイ時は3枚ずつ)使者トークンを配置するまで繰り返すと。
ちなみに、2ラウンド目以降はボード上の自分の使者トークン1枚を回収してから、新たに合計2枚を配置するというルール。
ラウンド毎に、ボード上に存在する自分の使者トークンが1枚ずつ増えていくわけだ。
じゃあ「使者配備フェイズ」の結果、青色の帝国はこんな感じになりましたよと。
ふんふん、紫色のプレイヤーが3番目の「元帥」アクションを、黒色のプレイヤーが4番目の「宰相」アクションをやるんだね~~
…って思うじゃないですか。それだけじゃないんですよこれが。
1番目の「執行官」と2番目の「管理官」の枠、空いてますよね。
実は、使者トークンが配置されていないにも関わらず、この「執行官」と「管理官」分のアクションも解決されます。
じゃあどのプレイヤーがアクションするのよって言うと…
同じ帝国の中の枠を時計回りに見ていって、次に埋まっている枠に使者トークンを置いている人!
つまり、紫色のプレイヤーが「執行官」「管理官」「元帥」という3アクションをやるんだな!マジか!
そんなの「宰相」の黒色プレイヤーがかわいそうじゃないか!って話になるのですが、実はアクションは時計回りに奥に行けば行くほど強くなるんですよね。
そもそも、エリアコントロールモノは後手番の方が強いみたいな話もありますし。
願わくばついでにもう1、2アクションやりたい!
でも「元帥」に使者トークン置かれて邪魔されるかも…
この、誰がどの枠を取るかの仕組みがバチバチで熱く、「ウォー・オブ・ウィスパーズ」の1つ面白いポイントなんじゃなかろうかと思っています。
OK仕組みはわかったぞってことで、じゃあ実際に帝国ごとのアクションやっていきましょう。
アクションは基本的にはシンプルで、
・その帝国のキューブを、その帝国の支配領域に新しく登場させる
・その帝国のキューブを移動させて、他の帝国の領域に攻撃を仕掛ける
の2種類がメイン。
攻撃も、キューブを隣接する領域に移動させて、そこに他の帝国のキューブがあるなら、1:1の割合で対消滅させるというシンプルなもの。
あとは攻撃された際、オート射撃(?)でキューブ1個を取り除いてくれる砦がたまにあったりするぐらいです。
「ふーん、随分シンプルなエリアコントロール対決って感じだね。結構窮屈なプレイ感なんじゃないの?」
とお思いの方もいらっしゃるかも知れません。
裏面にはいずれかの帝国のイラストが描かれていて、それぞれ8枚ずつ存在しますよと。
・その帝国の帝国カードを山から1枚引いて手札に加える
というものがあります。
じゃあ帝国カードってなんなのよって言うと、手番中にプレイすることで、書かれていることをフリーアクションとして実行することができるカードです。
これがまたそこそこ強力で、例えば青色の帝国カードを使えば、「自分の攻撃後、その攻撃で生き残ったキューブを使ってもう1回攻撃を行う」みたいなことが普通にできちゃいます。マジで?
さらに、自分が手番を行ってさえいれば、どの帝国についての処理を行っているかに関係なく、どの帝国の帝国カードでも使えるんだな!
赤色の帝国を操っている手番中なら、青色の帝国カードも赤色の帝国のために使えてしまうのだ。
さらにさらに、単品で使うと一番デフォルトの効果しか発動しないけど、手札から追加で指定の色の帝国カードを捨て札にすることで、より強い効果が使えるんだな!
同じ帝国のカードを引きまくるもよし!異なる帝国のカードを少しずつ集めるもよし!
広がる戦略!
カチッと固めたフィールドの上で空中戦をするかの如きこの帝国カード!
ジトッとした基本ルールを解きほぐす、なるほど今どきっぽい調整です。
そんなこんなで4ラウンドを済ませるとゲームが終了→得点計算だ。
自分の支持を悟られないようにしながら、ワーカーを配置して戦況を支配していく。
帝国カードも飛び道具的な役割を果たす。
うんうん良いじゃない。
しかし、ここでまた1つ想定される意見として、「自分がどの色を優遇したいかが伏せられていて、誰でもどの色の駒でも動かせるゲーム、別にそこまで大騒ぎするほど珍しくもなくね?」説があります。
まあぶっちゃけそうなんですよね。
例えば……うーん何かあるかな。
「がんばれカメくん」という、5色のカメがレースをするクニツィア作のゲームがあって。
誰でもどのカメでも触れ得るんですけど、その中で自分の担当色のカメを悟られないようにしながら、1着でゴールさせることを目指すというもの。
もっとドメジャーな例ちゃんと挙げなさいよって感じですが、なんか、こう、あるじゃん!たまに!そういうゲーム!
じゃあこの「ウォー・オブ・ウィスパーズ」は、そういった担当色隠匿系(適当ネーミング)のジャンルのかごにポイと投げ入れられてしまうゲームなのでしょうか。
そんな疑問に強く「NO!」を叩きつけるのが、1~3ラウンド目の終了時に行われる「入れ替えフェイズ」です。
ここまで散々色々話してきてアレなのですが、ゲーム開始時にランダムに決まった自分の各帝国への支持、このフェイズで5枚の忠誠マーカーうち2枚の位置を互いに入れ替えることが可能です。嘘でしょ。
そんなことしちゃったら、これまでやってきた戦闘だのなんだの全部水の泡なのでは???ってなるじゃないですか。
そこにはもちろんデメリットが用意されていて、入れ替えた2枚のマーカー、以降表向きのままでプレイを行わなければなりません。
担当色隠匿系とか言いながら、全プレイヤーに支持筒抜けやないかい状態の完成です。マジか。
しかもしかも、「入れ替えフェイズ」で入れ替えの対象にできるのは、まだ裏向きのマーカーのみ。
一度表向きになってしまったものは、その位置で、皆に公開されている状態で、最後までプレイを行わなければならなくなります。
この入れ替えを行うか否かがですね~~~毎ラウンドめちゃくちゃ悩ましいんですよ。
最初の支持を維持したまま突っ張れれば一番いいのですが、まあやれば分かります。心が負けるんですよね。
考えてみると、盤面上で優位っぽい帝国に心変わりをする行為ってかなり有効で、
盤面上で優位
=強く支持しているプレイヤーが多い(はず)
=その帝国への強い支持を公開してプレイしたとしても、妨害される可能性が低い(はず)
なんですよね。
まあこの「(はず)」の部分がまた面白いところで、この盤面上の優位は果たして本物なのかいっていうのを見極めながら、支持の入れ替え含めて戦略立てていきましょうと、そんな感じです。
しかも、最終得点計算でタイの場合には表向きのマーカーが少ない方が勝ちとか言い出す始末。
このピリっとパリっとした空気、なかなか他では得られない体験かと思いますので、ピンときた方は是非触ってみていただければと思っています。
そんな「ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版」は、現在ケンビルwebショップにて好評予約受付中!
5月6日(木)までのご予約で、一般発売より早めにゲットできちゃう他、「ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版」または「ジェンティス 日本流通版」を含むご注文は送料無料というキャンペーンもあるぞ!
ご予約分は5月19日(水)以降の発送予定です!
※ご予約商品と同時にご購入された商品は、ご予約商品発送時に併せて発送させていただきます。
その後6月4日(金)より、ケンビルwebショップや実店舗「さいふる」、全国のショップ様でもお買い求めいただけるようになる予定です。
続くコロナ禍の中で、どのショップ様も厳しい状況に立たされています。
ご贔屓のショップ様でのご購入も、是非ご検討いただければと思います。
「ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版」、何卒よろしくお願い致します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!