こんにちは!ケンビルです!
先日、
◆ジェンティス 日本流通版
◆ジェンティス 拡張:新たなる都市 日本流通版
◆ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版
◆タイニータウン 拡張:民のちから 日本語版
◆Lions of Lydia 和訳付き輸入版
について予約受付を開始いたしました。多め!
既にたくさんのご予約をいただいておりまして、大変嬉しく思っております。
ありがとうございます。
本日は、そのうち「ジェンティス 日本流通版」のことをもっと皆様に知っていただきたい!ということで、
・どんなゲームなのか
・どんなところが面白いのか
・そもそも日本流通版とは何なのか
・同時発売の「ジェンティス 拡張:新たなる都市」とはどういうものなのか
について、しっかりどっかりご紹介していきたいと思います!
ご予約やご購入の参考にしていただけますと幸いです。
ジェンティス 日本流通版
希望小売価格:6,800円+税
一般発売日:2021年6月4日
プレイ人数:1~4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:90分
ゲームデザイン:Stefan Risthaus
原題:Gentes
「ジェンティス」は、Spielworxx社が2017年にリリースした戦略ゲームです。
リリースから4年が経った今でも絶大な人気を誇り……とは言いませんが、ギークの皆さんの間ではなんとなく「ジェンティス面白いよね」みたいな認識がある、といった立ち位置を獲得しています。
ケンビルでは過去に、「ジェンティス デラックス版」と呼ばれる豪華仕様のものの英語版に和訳ルールを付けて、ゲームマーケットで数量限定販売を行ったことがありました。
【ゲムマ春両エリア26】『Gentes: Deluxified Edition』今回のゲムマ限定で販売致します!コストに時間の概念が含まれる、悩ましい古代都市開発!コインや駒、内箱等が豪華になったDX版です。1~4人用、75~120分、当店オリジナル日本語ルール付き!予価税込10,000円です。https://t.co/Q7Jyk8DI9N pic.twitter.com/97yOcRdn6U
— ケンビル (@tg_kb) May 8, 2019
デラックス版は再入荷の叶わない商品であり、それ以降「ジェンティス」と弊社との関係は途切れてしまっていたのですが…
内容物が豪華ではなくなったとしても、この面白さはもっと多くの方々にお届けすべき!
定番ゲームとして、近隣のショップ様で購入することができるものであるべき!
ということで、内容物が通常版準拠となり、より手にとっていただきやすい価格設定での流通に至ったのが、今回ご案内する「ジェンティス 日本流通版」です。
じゃあ「日本語版」じゃなくて「日本流通版」なのはどういったわけなのよ!ってお話。
まずご安心いただきたい点として、内容物、すべて日本語化されています。
ルールブックはもちろん、カード名やボード上に書かれた地名までバッチリです。
で、外箱の裏面に目を向けてもらうと、箱裏には日本語/中国語/韓国語/タイ語という4ヶ国語で説明が書いてあるんですよね。
言語情報の無い共通コンポーネントを数ヶ国分同時に印刷することで、製造原価を下げようというパブリッシャーの意図があります。
そんで、さらにその外箱の上から、日本語のみの説明が書かれている紙スリーブをかぶせてあります。
店頭にはこの状態に、さらに透明シュリンクがかかった状態で置かれます。
よって、「日本語版」と呼ぶには箱裏が…といった仕様のため「日本流通版」という絶妙なネーミングに着地していますが、店頭でお手に取っていただく分や、実際にプレイしていただく分には、いわゆる「日本語版」の仕様と何も変わらない、ということになります。
紛らわしくて申し訳ないのですが、上記ご理解いただけますと幸いです。
そんな「ジェンティス 日本流通版」、早速内容の紹介に入っていきましょう!
まずはセットアップどん!
「ジェンティス」の舞台は紀元前1世紀の地中海。
6ラウンドに渡って民を導きながら、歴史に自国の名を永久に刻むことを目指しましょう。
手番ではアクション1つを実行するわけですが、その実行までの流れが良いのよ!
メインボードを見てみると、アクションが描かれたタイルがパラパラと置かれています。
各アクションに割り振られているタイル数には制限があるので、ワーカープレイスメント的なアクション早取り要素を含んでいることになるわね。
対応するタイルがボード上から無くなっちゃうと、このラウンド中はそのアクションが実行できなくなります。
左上の◯で囲われた数字は、どうやらコストとしてお金を払わなければならないことを示しているようです。
大人しく手元から6金を払いますよと。
よっしゃこれでアクションができる!…と思うじゃないですか。
まだできないんだな!
各プレイヤーが担当するのは1つの国家ですし、将来的にはカード1枚をプレイするだけで宮殿やスフィンクスが立っちゃうようなスケール感です。
さっきサラッと支払った6金も、現在の貨幣価値に換算するととんでもない金額である事が予想されます。
そんな一挙手一投足が大振りなこのゲームですから、当然アクション1つをするにも何年・何十年といった膨大な時間がかかってしまうわけですよ。
それを表しているのがタイル右上ェ!
上部にはマス目がズラッと横並びに描かれており、ここを「時間トラック」と呼びます。
まずはさっき持ってきたアクションタイル。なんとこの時間トラック上に置きます。置く時は左詰めね。
さらに、タイル右上に示された個数の砂時計トークンをサプライから取り、1マスに1枚ずつ配置。
これでようやく取ったタイルに描かれたアクションを実行することができるわけですが、この1アクションを行うのに合計3マスも埋まってしまいました。
このジェンティス、自分の時間トラックに空きがなければ、このラウンドでこれ以上アクションを行う事ができなくなってしまうのです!
1ラウンド目に使えるマス数6マスだけやぞ???マジか???
1つのアクションで2個以上の砂時計トークンを得た場合、2個の砂時計トークンを1つのマスに配置することも選択できます。
これで必要なスペースが1マス減ったじゃん!やったぜ!
もちろんこんな行為にデメリットが用意されていないわけもなく。
ラウンド終了時、時間トラック上のアクションタイルをメインボードに返した後…
って状態で次のラウンドを開始することになります。
あれ…なんかもう2マス埋まっちゃってる…なんでだ…?(前のラウンドの自分のせい)
要するに、砂時計トークン2個を同じマスに配置する行為、時間の前借り概念です。
未来の自分からの借金と言ってもいいでしょう。ご利用は計画的に…
同じアクションをするタイルでも、支払うお金は少なくて済むけど時間を喰うものがあったり、その逆のものがあったりして悩ましい~~
というわけで、「お金」と「時間」というの2軸のコストを良い感じに運用していかなければならないのが、「ジェンティス」のおもしろ難しいポイントその1です。
アクションの実行の仕方が面白いのは分かったぞ。
じゃあアクションの中身って具体的にどんな感じなのよってお話です。
「ジェンティス」、メインでやっていきたいアクションとして「都市の建築」と「文明カードのプレイ」の2つがあります。
で、その下準備的なアクションが他にパラパラと用意されている感じ(お金を得るとかカードを引くとかね)。
「都市の建築」も定期的・指数関数的にアドをもたらしてくれてとても素敵なのですが、ガッツリ得点源となるのは「文明カードのプレイ」!
このカードプレイにもおもしろ要素が付随しますので、そこをクローズアップしてご紹介していきましょう。
文明カード、この薄紫色のアクションでゲットして手札に加えることができ…
これだけでも時間トラック平気で4マスとか使っちゃうんだから恐ろしいです。
じゃあ早速手元にプレイしてみっか~~…とそうは問屋が卸さない。
実は各文明カード、大きく2つのプレイ条件があります。
プレイするためには、示されているアイコンを持つスペースに、自分が都市を建築している必要があります。
カードばっかりプレイしてるってワケにもいかないのが辛いところ。
例えばこの「交易所」のプレイのためには、自分の国家に貴族(黄色)が1人口、商人(オレンジ)が1人口、学者(白)が1人口以上居る必要があるようです。
「そんなもんどこで表現するんや」って言うと、再びここ!個人ボードに戻ってきます。
というわけで、個人ボード上にある6種類の労働者の人口を操作して、カードのプレイ条件を満たしていく、という要素があります。
数字をピッタリ合わせる必要はなく、条件の人口以上であればOK。
この人口を獲得するためのアクションがメインボードに用意されている他、プレイしたカードの効果等でも人口が獲得できたりできなかったり。
ここまで聞くと、
「ふーんなるほどね。じゃあ全種類の労働者をたくさん持ってれば、どんなカードでもプレイできるってワケか!手当たりしだいに人口取りまくっちゃお!」
って戦略を取りたくなってしまう方もいらっしゃるかも知れません。
そんなあなたの前に立ちはだかるのがこれ!労働者同士の衝突!
ご覧の通り、労働者のうち3種類は増えるとマーカーが右に進んでいって、もう3種類は左に進んでいくんですよね。
ではこいつらが隣り合った状態で、職人(茶色)を1人口増加させようとすると…?
そりゃもうこうよ♨
そう、「ジェンティス」の世界では、同じ列にある労働者2種類がトレードオフの関係にあり、片方を増やし続けるともう片方が押しやられ続けてしまうんですよ。マジで言ってんのか!
学者が増え続けると神官が減っていくとか、兵士が増え続けると商人が減っていくとか、ちょっと皮肉っぽい感じでフレイバー醸してて好きです。
ですので、何も考えずにカードを手札に加えていっちゃうと、
プレイしたいカードを見越しながら、手元でドタバタ調整パズルやっていかなきゃいけない感じが、「ジェンティス」のおもしろ難しいポイントその2です。
ちなみに、「こんなん無理やんけ!もう諦めたろ!」と手札に未プレイの文明カードが残ってしまったままゲーム終了を迎えると…
プレイ条件(都市条件と人口条件)を満たせていない各カードについて、書かれている勝利点の半分が減点として飛んでくるというオチ付きです。
・「文明カードを8枚プレイしたで賞」「労働者を合計18人口持ったで賞」「都市を6個建てたで賞」といった早取り目標がアツい
・都市やプレイしたカードの効果による拡大再生産感が程よくイケイケ
・2ラウンドごとに使用する都市カードが入れ替わる(よりハイコストでより強力になる)ため気持ちが盛り上がる
・フリーアクションの使い方が悩ましい
といったおすすめ要素がたくさんあるのですが、ここでは割愛。
時間トラックをこざこざ調整!労働者をこざこざ調整!
効率よく物事を回していくために細かい努力をする、みたいなゲームがお好みの方には、是非触れていただきたい作品です。
派手さはないけどドロッとしてなくて遊びやすいし、細かいルールも全部正解!って感じがして好き。
1人で効率を追求し、ゲーム終了時の勝利点で評価が決まるタイプのアレだ。
目指せ神!
そんな「ジェンティス 日本流通版」は、現在ケンビルwebショップにて好評予約受付中!
5月6日(木)までのご予約で、一般発売より早めにゲットできちゃう他、「ジェンティス 日本流通版」または「ウォー・オブ・ウィスパーズ 日本語版」を含むご注文は送料無料というキャンペーンもあるぞ!
ご予約分は5月19日(水)以降の発送予定です!
※ご予約商品と同時にご購入された商品は、ご予約商品発送時に併せて発送させていただきます。
ジェンティス 拡張:新たなる都市 日本流通版
希望小売価格:450円+税
一般発売日:2021年6月4日
さらにチェックしていただきたいこちら!
「ジェンティス 拡張:新たなる都市 日本流通版」も同時に好評予約受付中です!
基本ゲームの一部のアクションを置き換えたり、新たな早取り目標を追加したりするミニ拡張。
タイル19枚+説明書が含まれます。
実は元々「ジェンティス 日本流通版」に同梱される予定だったのですが、製造過程でのトラブルにより別売りになってしまった、という経緯がある商品です…
これにより、「ジェンティス 日本流通版」の紙スリーブおよびルールブックに、このミニ拡張に関する記述が含まれてしまっているという問題が発生してしまっています。「ジェンティス 日本流通版」の外包装には、実際にはミニ拡張は同梱されていない旨をお伝えするためのシールを貼り付けて、販売を行う予定です。また、本件について、別途エラッタ・FAQページを公開予定です。
さらに、「拡張:新たなる都市」だけ「デラックス版」準拠の木製タイル仕様というミスマッチっぷり。
基本ゲームに慣れてきた頃に、良い感じの変化をもたらしてくれる素敵拡張ですし、「日本流通版」に導入してもプレイ上は一切問題はありません。
「こういうプレイのバリエーション増える系のミニ拡張好きやねん」という方は、併せてお買い求めいただけますと幸いです。
また注意点として、冒頭でちらっとお話した「ジェンティス デラックス版」には、この「ジェンティス 拡張:新たなる都市 日本流通版」とまったく同じものがあらかじめ同梱されている旨、明記しておきます!
「デラックス版持ってるから本体は要らないけど、拡張だけ買おうかな」という意図の方は、すでにデラックス版に入っているものがもう1セット届くことになってしまいます…
ご注文およびお買い上げの際には、ご確認のほどよろしくお願い致します。
「ジェンティス 日本流通版」「ジェンティス 拡張:新たなる都市 日本流通版」の双方について、6月4日(金)より、ケンビルwebショップや実店舗「さいふる」、全国のショップ様でもお買い求めいただけるようになる予定です。
続くコロナ禍の中で、どのショップ様も厳しい状況に立たされています。
ご贔屓のショップ様でのご購入も、是非ご検討いただければと思います。
「ジェンティス 日本流通版」および「ジェンティス 拡張:新たなる都市 日本流通版」、何卒よろしくお願い致します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!