こんにちは! ケンビルのぬんと申します!
先日、
◆ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版
◆リビング・フォレスト 日本語版(再販)
◆リビング・フォレスト 拡張:コダマ 日本語版
◆リビング・フォレスト 専用プレイマット 海外版
について先行販売受付を開始いたしました。
既にとてもたくさんのご注文をいただいておりまして、大変嬉しく思っております。
ありがとうございます。
本日は、そのうち『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版』のことをもっと皆様に知っていただきたい!ということで、
・どんなゲームなのか
・どんなところが面白いのか
をじっくりとっくりご紹介していきたいと思います!
ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版
希望小売価格:6,930円(税込)
一般発売日:2023年 9月22日
プレイ人数:1~4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
ゲームデザイン:Matthew Dunstan, Brett J. Gilbert
原題:The Guild of Merchant Explorers
「ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版」先行販売ページ
『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ』は、2022年のリリース以来、高い評価を得ている中量級ゲームです。タイトルが長い。
Board Game Geekのユーザー評価で10点満点中7.8、全体ランキング583位(執筆時点)と、なんかこう、本当に「優等生!!」って感じの数字だ。
デザイナーは、『チョコレートファクトリー』『エリジウム』を生み出した Matthew Dunstan さんと Brett J. Gilbert さんペア。
パブリッシャーは、弊社も『ワーリング・ウィッチクラフト』『タイニータウン』等でお世話になっているAEG社です。
この安心感よ。
これがまたかなり良い仕上がりになっていますので、内容の方チェックしていきましょうね。
まずはフレイバー。
「ギルド」「マーチャント」「エクスプローラーズ」と、ボードゲーム頻出単語集かよって感じのタイトルですが……
各プレイヤーはその名のとおり、商人(マーチャント)兼 探検家(エクスプローラー)の集まり(ギルド)を率いる立場です。
そんな皆さんのギルドに、女王より国土調査の依頼が。
曰く、海・山・砂漠・草原を越え、都市間の交易路を確立し、国に生まれた新たな村を見つけて欲しい……ってそれもう国土調査の域だいぶ超えてません???
というわけで、探検を通して女王のわがままを叶え、4時代の間に最も多くのコイン(≒勝利点)を集めたプレイヤーが勝者となります。
続いてシステム。
ここ数年のゲーム事情を追ってきた方であれば、『ウェルカムトゥ』『カートグラファー』等に代表される、フリップ&ライトを想像してもらうのが早いかと思います。
そのカードを元に、各自シートに数字を記入したり、マスをチェックしたりしていく
みたいなアレです。もっとシンプルに「紙ペン」と呼ばれたりもしますね。
この『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ』(タイトルが長い)でも、1人1枚、国土調査の対象となる地域を示したマップ(≒シート)を持ちます。ファンタジックでワクワクするわね。
で、共通の山札からカードが1枚ピラっとめくられる。ほうほう、草原が2マス。
あとはもうお分かりですね。
各プレイヤーは自分のマップとにらっめっこして、出発地点から連なるように草原を2マス塗りつぶす、と。
はい、嘘です♨
この『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ』(タイトルが長い)、ここまでフリップ&ライトっぽい構造をしておきながら、なんとWriteしないんですよ。
マスを塗りつぶす代わりに、自分の探検家キューブを草原に置きます。言うなればフリップ&プレイスって感じか。
でも、いやなんでやねんってなるじゃないですか。
Writeにしておけばコスト削減できそうなものを、わざわざキューブやらボードやらを用意してまでPlace化しているわけですから。
「もしかして何か大人の事情が…? ちょっとがめつい感じ…?」と勘ぐりたくなるのも無理はありません。
ところがどっこいそんなことはなくて、キューブを置かせるのには、紙とペンではダメな立派な理由があるんですよ!
それを探るため、ゲームの続きを見ていきましょう。
全員が自分の草原に探検家を置いたならば、次のカードがめくられます。で、同じく探検家を配置。
これを繰り返すと、海・山・砂漠…と、様々な地形が探検されていきますね。任意の地形を選べるカードもあるぞ。
探検家は配置済みの探検家に隣接したマスにも配置が可能。
商隊よろしくズラッと連ねて、マップの端の方まで開拓していけるわけですね。これには女王もニッコリ。
最後のカードがめくられ、探検家の配置を終えたら1時代目が終了。うんうん、たくさん探検できました。
じゃあ早速カードをリシャッフルして次の時代へ。さらに奥地を探検だー!
とその前にね。時代終了処理があるから、皆でそれやりましょう。
各プレイヤーは自分のマップから……
はい???
いやいや待ってくれよ! せっかく置いた探検家を全部取り除く!?
奥の方まで探検だーと意気込んでいたのに!?
まだろくずっぽコイン(≒勝利点)も得ていないのに!?
俺たちは1時代かけて一体何をやってきたんだよ! ふざけるな! BGG2.5!
いや2.5は何が何でも厳しすぎる気がしますが、実はここがこのゲーム最大のおもしろポイントへのアクセス地点であり、かつ「紙とペンではダメな理由」のアンサールールにあたる部分でもあります。
アンサールールってなんだよ。
1時代目の途中に時を戻しましょう。
マップのここにご注目。草原が3マス連なっていますね。
1枚目のカードでそのうち2マスに探検家を置き……
さらにこのカードで、3マス目も埋めることができたとします。
すると、草原の3個の探検家のうち1個を……
こうだ!
そうなんですよ! 1時代の間に! 同じ地形の連なり内にある全マスに探検家を置くと!
その探検家のうち1個を、村駒に置き換えることができるんですね!
時代終了時に取り除かれるのは、あくまで探検家のみ。
2時代目からは、村駒をセーブポイント代わりに、探検を続けることができるんだね! なるほど!
これが「紙とペンではダメなんですか?」に対するアンサールール。
「置いた探検家キューブをたまに村駒に置き換えつつ、時代終了時に探検家キューブだけすべて取り除く」のは、なるほど紙とペンだけでどうこうしていくのは難しそうです。
しかもね~~これがね~~、良いのよ。
「時代の終了時に探検家がリセットされちゃう」=「時代が終わるまでになんとか村駒に変えて、次の時代に繋げたい」じゃないですか。
でも、カードがめくれる順番がちょーっと前後するだけで、それが叶わなくなっちゃったりするわけで。
どうめくれても良いようにリスクヘッジをしていくのか、それとも「ワンチャン!」つって大胆な配置を試みるのか。
プレイヤーに悩ましい決断を押し付けつつ、チキンレース的なハラハラ感をもたらしてくれます。
あと、これがまた上手いところなんですが、村駒の配置以外にも、時代の終わりまでになんとかしたい誘惑が多いんだよな。
例えば、マップの端の方にしかない、紫色の「発見の塔」マス。
探検家を置ければたくさんコインがもらえます。
せっかくここまで遠征してきた!
この辺に村駒を作るのは難しそうだから、この時代中に到達しちゃいたい……!
いや、でもこっちの村駒を作っておくという手もある……うーん……的なね!
あるいは、数字が書かれた都市マス。
1時代中に上手く2マスを接続することができれば、「交易路を発見!」ってことで、数字同士を掛けた金額のコインがもらえます。
こっちに延ばしておけば、この時代中に交易路が発見できそう!
いや、でもそうするとこっちの村駒配置は絶望的になる……うーん……的なね!
村駒を置きたい俺! 置きたくない俺! どっちも俺!
さらにさらにさらに! 最高要素「調査カード」をご紹介だ!
1時代目にめくっていく共通のカードをよく見てみると、「Ⅰ」と書かれた謎の1枚が。
これが山からピラっとめくられると……
1人2枚ずつ、調査カードをランダムに引きます。
これには、探検家の独自の配置方法が書かれているんですね。例えば「海と草原計5マスに一筆書きで置く」とか。強ない???
どちらか1枚を選択。自分のマップ横の「Ⅰ」の枠に置き、アクションを実行します。ええやん。
2時代目には「Ⅱ」のカードも山に追加。
これがめくれると、同じく新たな調査カードを1枚ゲットして、アクションを行います。
「Ⅰ」のカードもそのまま入っているわけですが、これがめくれたら、1時代目に「Ⅰ」の枠に置いた調査カードが再発動するって寸法。熱い。
3時代目には、同じノリで「Ⅲ」のカードを追加。
最後、4時代目に追加されるのは「Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ」のカード。
新たな調査カードを得ることはありませんが、これまでに獲得した3枚の調査カードのうち任意の1枚を実行できます。
幅! できることの幅!
これ何が良いってさ~~プレイヤーごとにできることが変わっていくのはもちろんなんですけど、やっぱりめくってみるまで何ができるか分からないっていう揺らぎの部分がめちゃくちゃ最高なんですよね。
前述のチキンレース云々の話も相まって。
この時代中にこの山マスを絶対埋めたい。
もう山に探検家を置けるカードは出尽くした。
次にめくれる「Ⅱ」で、山にも配置が可能な調査カードを引くしかない。
俺ならやれる。
とかみんな超真面目な顔で言いますからね。こんなんもうおもしろでしょ。
もう少し引きの視点で見ると、時代を経るごとに自由度が指数関数的に上がっていく気持ちよさもありますね。
1時代目って、山からめくるカードも6枚しかないし、マップもまっさらな状態で始まるわけじゃないですか。
でも、これが2、3、4と時代を経るごとに、めくられるカードが1枚ずつ増えていき、調査カードでの強アクションを打てる回数も1回ずつ増えていき、村駒を拠点にさらに遠くまでいけるようになる。
1つ1つはそこそこの変化かも知れませんが、3人寄ればなんとやら。
できることがボン! ボン! ボン!と増えていく気持ちよさ・万能感は、なるほどかなり魅力的だと感じます。
さらに視点を引いていいか!?
このゲーム、マップを4種類収録してんのよ!
今回紹介に用いたのは、初プレイ時に使用が推奨されている「アヴェニア」マップですが…
他にも、様々な特徴や追加ルールを持つ3種のマップがあなたを待ち受けます。
あと忘れてた、全員で我先にと達成を狙うことになる目標カード!
これも、マップごとに専用のものが用意されてるから、特徴や追加ルールに応じた折衝が楽しめるっつうこっちゃな!
しかも、マップごとの目標カード6枚のうち、ゲームで使うのはランダムに選んだ3枚のみ。
味変楽し過ぎるだろ変わり種のラーメン屋かよ。
最高要素がぎっしり詰まりながらも、基本は全員同時処理だからバッチリ45分で終了!
スーパーナイス中量級ゲーム、『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ』!(タイトルが長い)
オープン会でも、ご自宅会でも、カフェでも、活躍の場面は多いかと思います。
是非チェックしてみてくださいね!
補足! ソロルールもあります!
3枚の目標カードをすべて達成しつつ、必要金額以上のコインを集めることで勝利だ。
紙ペンは、ほぼルールを変えずにソロプレイが楽しめるよさがありますね。
4つのマップすべてがソロプレイに対応しているので、お好みのアレでアレしてください!
そんな『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版』は、現在ケンビルwebショップにて先行販売実施中!
8月29日(火)までの先行販売を実施中、一般発売より早めにゲットできちゃいます!
また、ケンビル公式通販サイトでは、3,000円以上のケンビル製品(先行販売商品も可)を1点でも含むご注文は送料無料(北海道・東北も含む)となっています!
『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ』も、もちろん送料無料の対象!
全国どこでも送料を気にせず、ご利用いただければ嬉しいです!
「ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版」先行販売ページ
※「3,000円以上のケンビル製品」と「それ以外の製品」を同時にご購入された場合、ショップ仕様上、送料が発生するかのような請求形態となります。後ほど手動にて送料無料に修正いたします。
『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版』は、先行販売の終了後、9月22日(金)より、全国のショップ様にてお買い求めいただけるようになる予定です。
ご贔屓の店舗様でのご購入も、是非ご検討ください。
さあ、女王の笑顔をエクスプロア!
『ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ 日本語版』、何卒よろしくお願いいたします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!