美しさとエグさで えずかせる! エズラと興そう エルサレム!『エズラとネヘミヤ 日本語版』のご紹介!

 

こんにちは! ケンビルのぬんと申します!

 

先日、『エズラとネヘミヤ 日本語版』について先行販売を開始いたしました。

たくさんのご予約をいただいておりまして、大変嬉しく思っております。
ありがとうございます。

 

本日は、『エズラとネヘミヤ 日本語版』のことをもっと皆様に知っていただきたい!ということで、

・どんなゲームなのか
・どんなところが面白いのか

をかいつまんでご紹介していきたいと思います!

 

エズラとネヘミヤ 日本語版
希望小売価格:9,350円(税込)
一般発売日:2025年1月24日

プレイ人数:1~4人
対象年齢:13歳以上
プレイ時間:120分

ゲームデザイン:S J Macdonald, Shem Phillips
原題:Garphill Games

「エズラとネヘミヤ 日本語版」先行販売ページ

 


 

『エズラとネヘミヤ』は、ご好評いただいております『西フランク王国』シリーズや『南チグリス』シリーズでお馴染み、S J Macdonald氏とShem Phillips氏コンビによる2024年作品です。

独特のイズムを残しながら、様々なシステムやメカニズムを取り入れているとても魅力的なゴールデンペア。

共同でのデザインが多いコンビは他にも何組か思いつくのですが、ここまで安定して完成度の高いゲームをコンスタントに作り続けているコンビはそうそういないんじゃないでしょうか。

そんな彼らの最新作、これまた面白い仕上がりです! 早速チェックしていきましょう!

 


 

『エズラとネヘミヤ』、彼らの他作品に負けず劣らずの重量級ゲームです。

隅から隅まで紹介していると、文章量がとんでもないことになってしまうため……

まずはですね、僕がこのゲームで一番クールだと思っている根っこの根っこの構造部分

ここから紹介させてください!

 

 

ゲーム開始時、各プレイヤーは10枚の人物カードから成るデッキを持っています。

内容は全員共通。

デッキ構築のように、ゲーム中に新たなカードが手に入ることもありません。

ここから4枚引いて、手札として持っておきましょう。

 

 

自分の手番が来たら、手札から1枚をセレクト。

自分のプレイヤーボードの3つのスペースのうち1つへと出すぞ。

 

 

続いて、実行したいメインアクションを1つ選びます。

メインアクションは、赤アクション青アクション灰色アクションの3種類。

サマリーにも書いてあるわね。

 

 

で、再び人物カードに目をやってみると、ほら、何か気が付きませんか。

左上に灰色の垂れ幕が適当な組み合わせで3枚描いてあるでしょうが!

 

というわけで、個人ボード上に見えている、選んだアクションに対応した色の垂れ幕の枚数を数えましょう。

垂れ幕の枚数が、そのアクションを実行するためのパワーになるわけ!

↑の写真を例にすると、赤アクションならパワー1青アクションならパワー2で実行できますよ~~って感じ!

 

アクションの内容は一旦割愛ね。

処理を終えたら、デッキから1枚を引いて手札に加え、ターンエンドです。

 

 

2手番目、3手番目でも同じことを繰り返すわけですが……

参照するのは今回出したカード上の垂れ幕だけじゃなくて、個人ボード上に見えているすべての垂れ幕なのよ。

2手番目では2枚、3手番目では3枚のカードの垂れ幕を合計できるから、アクション実行のためのパワーがどんどん大きくなっていくってこと!

この辺ちょっと『西フランク王国の子爵』っぽいかもしれない。

 

 

で、4手番目いきましょう。

今度は、すでに置かれているカードを覆うように、どこかのスペースにカードを出すことになります。

さっきまで使えた垂れ幕が! 見えなくなってんじゃん!

どこをどう覆うのか悩ましいねえ。

 

各スペースに存在できるカードは2枚までなので、5手番目ではまだカードが1枚しかないスペースを選んで覆うぞ。

6手番目、最後の1スペースに2枚目のカードを重ねたら、ようやく1ラウンド目で行うアクションがすべておしまいってわけ。

 

 

全員が6手番ずつを終えたら、ここで「シャバット」と呼ばれる強制処理が走ります。

今回のラウンドで出した計6枚のカード!

ここから1枚を選んで、自分のデッキから除外するのよ!

 

 

除外したカードは、サマリーの上っちょにさし込んでおき……

①一番上の垂れ幕を恒久的にもたらし、

②シャバットのたびに自分が実行する得点計算方法を決める

ことになります。ひ、ひえ~~~!!

 

 

差し込まなかったカードをリシャッフルして2ラウンド目!

流れは同様ですが、シャバット時に2枚を除外します。

アクションの強さも得点も一気に加速するー!

 

 

で、最終の3ラウンド目、同じく6枚をプレイし、シャバットで1枚を除外。

示されている得点計算をズラッとやったらゲーム終了!

 

 

これさ~~あまりにも美しくないですか???

10枚という少ない枚数の個人デッキで、こんなに完成された3ラウンドぶんの動きを組み立てちゃうなんて……

ラウンド内でもゲーム全体でも、アクションの強さが盛り上がっていくように工夫されててすごい。

出したカードしか除外できないというしんどさもいいですね。

 

 

もうこれだけで紹介を終わってしまってもいいぐらい、根幹の仕組みがシステマティックで超きれいな作品です。

こういうゲーム、ルール読んでてもインストしててもテンション上がるから好きだ。

 


 

しかーし! これだけで終わらないのがゴールデンコンビ!

この土台の上に載せられる灰色のメインアクション! これもまた彼ららしく、ハードでガッツリな出来なのよ!

それぞれ簡単に触れさせていただくぜ!

 

 

 

◆赤のメインアクション

赤の垂れ幕数から得たパワーを、大きく2つの行動に割り振ります。

 

 

1つが神殿での資源駒の配置

手元にある資源駒を、条件を満たすようにメインボードの神殿にセット!

消費するパワーが大きいほど、上の方の段に置けるぞ。

資源の種類に応じた勝利点と、段数に応じたボーナスをゲットだ。

 

 

よく見ると、神殿は背景の色で区画分けが。

区画が完成するごとに、ある要素を参照してマジョリティ対決が行われます。

完成させるタイミングが大事か~~という話になるのですが、先ほどの「上の方の段に置くにはパワーが必要」というルールの他、「各段への資源の配置は左詰め」という制限が効いてきます。

いま作りたい! でも作れない! こんな想いを何と呼ぶのかい!

 

 

もう1つが祭壇での資源駒の配置

資源駒を支払い、メインボードの祭壇トラック上で自分のマーカーを進めます。

通過・到達したマスからボーナスがもらえる他、ラウンド終了時には「このラインを越えてたらボーナス!」「このラインを越えてないとペナルティ!」というノルマみたいなものがあるのでね。

頑張って進めておきたいところ!

 

 

 

◆青のメインアクション

青の垂れ幕数から得たパワーを、これまた2つの行動に割り振ります。

 

 

1つがトーラーの教導

メインボード中央には、逆ピラミッド状に並べられた巻物タイルが!

パワーの消費の他、銀貨や資源駒といったコストを支払い、下から登っていく感じで自分の労働者駒を配置。

 

 

巻物タイルはいわゆる即時能力や永続能力、ゲーム終了時能力をもたらしてくれるやつですね。

他の人の労働者駒を梯子にして上に登ることもできますが、その人に対しても銀貨の支払いが必要なのがいやらしいぜ。

また、各段の最初の1人には先行ボーナスがある他、最終得点計算時にも、段の高さに応じた勝利点が入るのでね。素早くたくさん置きたい!

 

 

もう1つが町の周りでの野営

メインボード右下部の地図をチェック!

パワーに応じた歩数ぶん、自分の駒を進めます。

通過したすべての利益を得られるぞ。

 

 

 

◆灰色のメインアクション

灰色の垂れ幕数から得たパワーを、やっぱり2つの行動に割り振ります。

 

 

1つががれきの除去

メインボードをぐるっと囲むように、がれき=資源駒がたくさん落ちているので、パワーを使って拾いましょう。

 

 

もう1つが市壁や門の建設

がれきが完全に取り除かれたスペースに、パワーと資源駒を消費して建設を行いましょう。

勝利点を獲得したり、ボーナスが得られたり。

 

 

 

というわけで、以上3アクションでした!

1つ1つを見てみるとそんなに難しいことはしていない印象ですが、

 

・何をやるにも資源駒が必要で、灰色アクションでがれきの除去をしなきゃいけない

・でも資源駒を得るためだけにがれきの除去をしてしまうと、他の人が空いたスペースに市壁や門を建てちゃう(漁夫られる)

・かと言って、がれきの除去+市壁や門の建設ばかりやっていても、勝利点効率で赤アクション青アクションに勝てない

・いずれのアクションでも労働者駒が必要で、主要な獲得先は赤アクションの神殿

青アクションのトーラーでは早めに能力を持っておきたいけど、労働者駒の確保が課題

 

と、紐解いていけば、3つそれぞれの絡まり方のしんどさが見えてくるはず。

さらにこれを、出す/除外する人物カードまで引っ掛けて考えなきゃならんのでね! これは手強いっすよ!

 

 

他にも、個人ボードの成長要素やらセットコレクション要素の「祝福」やら、おもしろ要素がたくさんあるのですが、ここでは割愛。

ずっと何かが足りなくて、ずっと頭を抱えることになる、最高のゲームに仕上がっています!

ゲーマー諸氏! 年末はこれです! ぜひ挑戦してみてください!

 


 

追加情報! ソロルールもあるぞ

40ページあるルールブックのうち、がっつり7ページを割いて説明がなされています。

そのぶんAI(仮想の対戦相手)がキッチリ緻密な動きをしてくれるのでね! ソロプレイ派のあなたにもおすすめ!

 

 

また、システム先行で話をしてきちゃいましたが、テーマの再現性の高さも好きな方にはたまらないポイントかと思います。

紀元前6世紀、エルサレムの復興に力を尽くしたユダヤ人たちの故事が元。

あれこれ調べながら、世界観に浸ってみるのもおすすめです!

 


 

そんな『エズラとネヘミヤ 日本語版』は、現在ケンビルwebショップにて好評先行販売実施中!

12月25日(水)まで、ご注文の翌営業日を目途に順次発送しております!

 

ケンビル公式通販サイトでは、3,300円以上のケンビル製品を1点でも含むご注文は送料無料となっています!

『エズラとネヘミヤ』ももちろん送料無料の対象!

全国どこでも送料を気にせず、ご利用いただければ嬉しいです!

「エズラとネヘミヤ 日本語版」先行販売ページ

 

 

また、年明け1月24日(金)からは、全国のショップ様にてお買い求めいただけるようになる予定です。

ご贔屓の店舗様でのご購入も、ぜひご検討ください。

 

 

さあ、戻って興してエルサレム!

『エズラとネヘミヤ 日本語版』、何卒よろしくお願いいたします!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!