こんにちは!ケンビルです!
先日、
◆クラウドエイジ 日本語版
◆ラッキーナンバー 日本語版
◆西フランク王国の聖騎士 日本語版(再販)
◆西フランク王国の聖騎士 拡張:王冠の都市 日本語版
◆西フランク王国:メタルコイン
◆スキタイの侵略者 日本語版(再販)
◆スキタイの侵略者:メタルコイン
について予約受付を開始いたしました。多いね?
既にたくさんのご予約をいただいておりまして、大変嬉しく思っております。
ありがとうございます。
本日は、そのうち「クラウドエイジ 日本語版」のことをもっと皆様に知っていただきたい!ということで、
・どんなゲームなのか
・どんなところが面白いのか
について、ざっくりガツンとご紹介していきたいと思います!
ご予約やご購入の参考にしていただけますと幸いです。
クラウドエイジ 日本語版
希望小売価格:7,700円(税込)
一般発売日:2021年12月17日
プレイ人数:1~4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60~100分
ゲームデザイン:Alexander Pfister, Arno Steinwender
原題:CloudAge
「クラウドエイジ」は、「グレートウェスタントレイル」「モンバサ」「マラカイボ」等のヒット作で知られるAlexander Pfister氏が、子供向けの教育ゲームを複数リリースしているArno Steinwender氏と手を組んで製作した2020年作品です。
パブリッシャーは、なんと本作が第1作目となるNanox Games(オーストリア)。
新興パブリッシャー × 大物デザイナーの組み合わせということで、話題になりました。
ケンビルは、本作の北米での流通を担当しているCapstone Gamesとお付き合いがあったことから、Nanox Gamesの担当者さんとやり取りを開始(つくづく、縁が縁を呼ぶお仕事だなと感じます)。
立ち塞がる複数の問題をなんとか解決し、今回の日本語版リリースに至りました。
そんなこんなを経て、いよいよ皆さんのお手元に届けられんとしている「クラウドエイジ 日本語版」、一体どんなゲームなのか見ていきましょう!
ストーリー。
今から遡ること15年、謎に包まれた秘密結社CLOUDはありとあらゆる石油生産プラントに火を放ち、森という森を焼き払って世界を混沌へと陥れた。その結果生じた環境災害は、この惑星全土に壊滅的とも言える影響をもたらした。
それより数年後、諸君はより良い生活環境を求めて、干上がった大地の上空を飛行船で翔ける。都市を訪れ、飛行ドローンで資源を収集し、CLOUD兵団との戦いに赴くこととなる。
すごいですね。映画1本撮れちゃいそうな雰囲気です。
・同じメンバーで複数回プレイを行い、この重厚なストーリーを追っていくキャンペーンモード
・単発で遊べるシナリオモード
の2種類の遊び方が用意されています。
キャンペーンモードのストーリー、衝撃の展開が待ち受けててマジで最高なので、皆さん是非イツメン・マイメン総動員で没入していただきたい!です!
6~8回程のプレイで完走できるかと思います。レッツ日程調整。
じゃあ「クラウドエイジ」、実際なにをやるゲームなのよって話をしていきたいのですが、「こういうゲームです!」って言うのがすごく難しいゲームです。
ストーリー内にあったように、「都市を訪れ、飛行ドローンで資源を収集し、CLOUD兵団との戦いに赴く」ことで、誰よりも多くの勝利点を獲得することを目指すゲームではあるのですが…
メインっぽい要素がラウンド中に複数個出てきちゃうんですよね。トルコライスみたいな感じです(?)
各ラウンドは「産出フェイズ」「移動フェイズ」「アクションフェイズ」という3つのフェイズに分かれているため、それぞれのフェイズの流れをざっくりと攫いながら、その中でもいくつか楽しい要素をピックアップしてお話ししていければと思います。
よろしくお付き合いください。
こちらの産出ボードをチェック! 自分のマーカーが置かれている場所を見て…
なるほど、3エネルギーを払うと、水5個と2勝利点がゲットできちゃうわけね。
リソース管理の大変さは、このゲームを語る上で外せない要素の1つです。
エネルギーも水もどちらも重要なのですが、その変換をラウンド頭にさせられるという辛さがあります。なんでやねん。
産出が済んだと思ったら、各プレイヤー、急に自分のデッキの上からカード2枚を引き始めます。目まぐるしいわね。
これは航行デッキと呼ばれ、0~3辺りの数字が書かれたカードが入っています。
数字は大きいほど望ましい感じ。
ここから小さな数字のカードを取り除いて、大きな数字のカードを加えていくデッキ構築的な要素もあるぞ。
この産出フェイズでは、航行デッキから2枚引いたカードのうち、小さな数字の方のカードを参照します。
その数字ぶんのエネルギーもしくは…
これは何に使うかっていうと、後述のエンジンビルドに使うんですよね。なんでもアリ過ぎるでしょボードゲームシステム界のUSJか???
そんなこんなで、後ろに続く2つのメインのフェイズのために、リソースを整えておきましょうね~~というのがこの産出フェイズです。
いよいよお待ちかね、箱絵にも印象的に描かれている飛行船の登場です。
各プレイヤーは、マップライクなメインボード上で自分の飛行船を動かし、1ラウンドに1つの町を訪れていくことになります。
じゃあ飛行船を何マス動かしていいのさ!っていうのを決めるのが、産出フェイズで航行デッキから2枚めくったうち、大きい方の数字のカード。やっぱりデッキ内の数字の平均値を上げておくの大事そうですね。
移動歩数には他にもいくつかのブースト手段がありますが、まあ後述するとして…
都市に着くと、秘密結社CLOUDの兵団が我々に襲いかかってきます。
が、彼らと戦闘をするか否かはなんとプレイヤー次第です。戦わないなら俺たちはなんのために旅を…?
都市には、勝利のために必要な戦闘値と、勝利した際に得られる報酬が示されています。
この都市では…3戦闘値以上を叩き出すと、貴重な水を3個もゲットだって!? やるしかないぜ!
戦闘値を得るためのメインとなる手段は、これまた航行デッキなんですよね。
航行デッキからカードを引く! 書かれた数字を戦闘値にプラス! 以上だ!
もちろんこんなものタダで引かせてもらえるわけはなく、最初の1枚を引くのには1エネルギーが、2枚目以降は1枚につき2エネルギー(もしくは3勝利点)が必要です。めっちゃエネルギー要るやんけ。
一見すると移動をして坊主めくりをしているだけに思えますが、実は最初の産出フェイズからのリソース調整(およびそれまでのデッキ構築の成果)が大きく響いているのがこの移動フェイズです。
さて、ラウンドの最後に待ち受けるのはアクションフェイズ。各プレイヤーが1回ずつ手番を行っていきます。
自分の手番では、「性能強化」「資源の収集」「新芽の植林」という3つのアクションから1つだけを選んで実行。どれも光景がイメージしやすくて素敵。
ここに少しヴァリアブルフェイズオーダーっぽい要素があって、手番プレイヤーがなんかすると、他のプレイヤーもおこぼれに預かれちゃうという作りになっています。
各アクション、見ていきましょう。
①手札からプロジェクトカードをプレイしたり、②自分の飛行船をアップグレードしたりしようね、って感じ。
①プロジェクトカードは産出フェイズでチラッと出てきましたっけ。
示されている量の水を支払い、さらに別のプロジェクトカード1枚を捨てることで、プロジェクトカード1枚がプレイできます。
これ何になるかって言うと、自分の特定の行動を強くしてくれるんですよね。
移動フェイズでの移動歩数が1歩増えたりとか!
戦闘値がデフォルトで1もらえたりとか!
プロジェクトカードを出すコストが水1個ぶん安くなったりとか!
特定のアクションをしたら資源がもらえるとか!
そう、コッテコテのエンジンビルド要素なのだ!
ところが水は超貴重な資源ですし、プロジェクトカード1枚のプレイにも正味2枚のプロジェクトカードが必要なわけで、取捨選択がめちゃくちゃ大切になってきます。存分に悩みな!
自分の個人ボードを見てみると、実は飛行船を模した形になってるんですね。
ってな感じで、移動歩数やデフォルトの戦闘値、後述の新芽を植えられる枚数を増やすことができます。
ガンガン魔改造していきたいですね飛行船。
手番で「性能強化」アクションを選ぶと、上記の「①プロジェクトカード1枚のプレイ」「②飛行船を1ヶ所アップグレード」を計2回行うことができます。
その後、おこぼれターイム!ということで、他のプレイヤーもいずれかの性能強化を1回ずつ行うことができちゃうぞ。
ここまで登場した、水、エネルギー、プロジェクトカード、金属という4大資源をゲットしようのコーナーです。
「資源取るだけか~~なんか面白みがなさそうねえ」と思われるかも知れませんが、おそらく「クラウドエイジ」をプレイされた方の8割ぐらいは、このゲーム内での最も印象的な要素として「資源の収集」を挙げるかと思います。
何やら数字の書かれたカードがあって、それが雲の描かれたスリーブの中に入れられている。
この数字の書かれたカードは、皆さんお察しのとおり、航行デッキ内にデッキ構築っぽく入れられるカードです。
最終的には手番プレイヤーがこのカードをゲットします。
んで、カード中央には、4種類の地形を使ってマップめいたものが描かれているんですね。
スリーブに描かれた雲でマップの一部が隠されているので、各地形の正確な面積は分からない状態です。
実はこの4種類の地形、それぞれ水、エネルギー、プロジェクトカード、金属という4種類の資源に対応しています。
そして、手番プレイヤーから始めて時計回りに、4つの地形のうち1つを選んでいく。
このとき、面積が広い地形を選ぶと、対応する資源がいっぱいもらえるとこういう寸法ですよ!
パッと見、茶色の地形の面積が大きそうだな~~ということで、茶色を選んでみるわけですが…
どの地形の面積が広いでしょう雲隠れクイズ、アナログならではって感じがしてめちゃくちゃ好きです。
これがね~~「資源の収集」というドライなアクション名からは想像つかないほど盛り上がる。
さらにさらに、各カードのマップ内には、飛行船アップグレードアイコンと、デッキ圧縮アイコンが隠されています。
アイコンが含まれている地形を選んだプレイヤーは、そのアイコンの効果もゲットだ。
先程の例で行くと、実は雲の切れ間からどっちのアイコンも見えてるんですよね(これはもちろんたまたまで、見えてることもあれば見えていないこともあります)。
欲しい資源の地形を選ぶのか! 面積が広そうな地形を選ぶのか! 欲しいアイコンの地形を選ぶのか!
ワイワイガヤガヤ、頭を悩ませていただければと思います。
ゲーム中、新芽タイルと呼ばれるタイルを入手する機会がちょいちょいあるのですが、それを消費することで色々なボーナスを得ていこうね、というアクションです。
枯れた新芽タイルは、強めのボーナスが1回だけもらえて、それでおしまい。
世界に緑を取り戻すアクションなんだね! 素敵! かっこいい! サステナブル!
これによってボーナスがもらえたり、移動が困難なスペースの移動力を下げたりすることができます。
手番プレイヤーが「新芽の植林」を実行した際、手番プレイヤー以外のプレイヤーは、性能強化アクションを1回実行するか、任意の資源1つを獲得できますよ~ということになっています。
ここまでを1ラウンドとし、キャンペーンやシナリオで定められたラウンド数が経過したらゲーム終了。
CLOUD兵団との戦闘や飛行船のアップグレード、プレイしたプロジェクトカード等、複数の要素からの勝利点を合計し、最も多くの勝利点を手にしたプレイヤーが勝者となります。
断片的な説明となってしまいましたが、リソース管理、ルート構築、デッキ構築、エンジンビルド、なんちゃってヴァリアブルフェイズオーダー、そして謎のアナログ面積当てクイズまで、多様な要素が詰め込まれていることがお分かりいただけたかと思います。
特に、リソース管理となんちゃってヴァリアブルフェイズオーダーの組み合わせは強烈。
こんぐらい資源あればやりたいことやれるっしょ!と思ってたら、他プレイヤーからのおこぼれが思わぬ形で回ってきて、どんどん資源支払いたくなっちゃったり。
反対に、他プレイヤーが行動できなさそう、という理由で、自分のアクションを選択してみたり。
全体的に厳しめのコスト設定と相まって、ゲーム全体を引き締めている印象。
そして何より驚くべきは、これだけの要素を内包していながら、最終的なプレイ感はめちゃくちゃポップで、ワイワイ楽しく遊べちゃうという点です。
だって謎のアナログ面積当てクイズだぜ?
どんなバランス感覚してるんだよって感じなのですが、Pfister氏1人で作ってるともう少しガッツリゲーマー向けに寄せてきそうな気もしますので、そこは共作のSteinwender氏の腕が光った部分なのかも知れません。
Pfister氏の過去作は少し難しすぎるんだよな~って方にも是非触れていただきたいですし、Pfister氏のファンの方にも、キッズ向けゲームデザイナーや新興パブリッシャーとの化学反応によって彼がどんな傑作を生み出したのか、ニヤニヤしながら味わっていただければと考えています。
あ! ソロモード! ソロモードもあるよ!
多人数戦の妙味を可能な限り再現しようという努力が見られて、個人的にはとても好感度の高いソロルールです。
シナリオモードもソロでプレイが可能ですので、重厚なストーリーを味わいたい…でも日程調整が面倒…という方にも安心。
そんな「クラウドエイジ 日本語版」は、現在ケンビルwebショップにて好評予約受付中!
11月22日(月)までのご予約で、一般発売より早めにゲットできちゃいます!(11月30日以降発送予定)
さらにこの予約期間中、「クラウドエイジ 日本語版」、「西フランク王国の聖騎士 日本語版(再販)」、「スキタイの侵略者 日本語版(再販)」のうち1点以上をご予約いただいた方は、送料無料とさせていただきます(北海道・東北を除く)。
※ご予約商品と同時にご購入された商品は、ご予約商品発送時に併せて発送させていただきます。
「クラウドエイジ 日本語版」は、12月17日(金)より、ケンビルwebショップや実店舗「さいふる」、全国のショップ様でもお買い求めいただけるようになる予定です。
ご贔屓のショップ様でのご購入も、是非ご検討いただければと思います。
「クラウドエイジ 日本語版」、何卒よろしくお願い致します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!